
お盆と、こころの片づけ
- ほそかわ ようこ
- 2025年8月15日
- 読了時間: 2分
私の実家では、お盆だからといってお墓参りに行く習慣はありませんでした。
その代わり、お坊さんがお経をあげに家へ来てくださり、仏壇の前で手を合わせる、、、そんな静かなお盆を過ごしてきました。
父も、同居していた祖母も、もう亡くなってから20年以上経ちます。
でも、お盆の頃になると思い出すのは、不思議と仏壇の前の風景ではなく、家族で出かけた夏の保養所での時間です。
毎年出かけた父の会社の保養所は、子どもの私にとっては自分の別荘のような存在でした。
とうもろこしをほおばり兄と競争して食べたり、湖でボートに乗ったり、、、そんなワクワクが待っていました。
あの夏の空気、木陰の涼しさ、家族の笑い声。今もこころの中に、鮮やかに残っています。
年々、母も年を重ね、お坊さんを呼ばなくなりました。
形式としてのお盆は少しずつ簡素になったけれど、思い出は不思議と色あせません。
片づけの仕事をしていて感じるのは、
モノは減っていっても、本当に大事な記憶はこころの中にしっかりと残っていく、ということです。
お盆は、手を合わせてご先祖さまに感謝する時間でもありますが、それと同時に自分のこころの中に残っている大切な記憶を整える時間でもあるのかもしれません。
忙しい日常の中で、つい埋もれてしまいがちな温かい記憶。
お盆という節目は、それを思い出し、こころの棚にある思い出を並べ直すきっかけになります。
今年のお盆、もし手を合わせる機会があったら、
どうかそのとき、あなたの心にある懐かしい夏の景色も一緒に思い出してみてください。
きっと、心がやわらかく整っていくはずです。




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