
ADHDの方が片づけられない理由 その1
- ほそかわ ようこ
- 2025年10月7日
- 読了時間: 2分
―注意が散りやすく、頭の中が“渋滞”してしまうから―
「片づけをしよう」と思って立ち上がったのに、途中で別の場所を片づけ始めてしまう。
気づいたらどこも中途半端になって、余計に疲れてしまった。
ADHDの方には、そんな経験がよくあります。
▷ 脳の中で何が起きているのか?
ADHDの人は「ワーキングメモリ(作業記憶)」が少なめとされ、
頭の中で「今、何をしているか」「次に何をするか」を同時に管理するのが難しい傾向があります。
片づけは、一見シンプルな作業のように見えて、実は
物を分類して
判断して
移動して
収納を考えて…
という複数の工程が連続する“マルチタスク”です。
そのため、ADHDの方にとっては情報が一気に押し寄せ、脳の中が渋滞を起こしやすいのです。

▷ どうすればうまくいく?
少し工夫するだけで、片づけのハードルはぐっと下がります。
作業を分ける:「今日は“引き出し1段目”だけ」「机の上だけ」と明確に区切る。
やる順番を決めてあらかじめToDoリストを作り、順番通りに動く。
目で見てわかる工夫:ラベルや付箋を使って、頭の中ではなく“外”に情報を出す。
脳の中で処理する量を減らすと、集中しやすく、疲れにくくなります。

▷ 自己肯定感へのメッセージ
「どうして私は集中できないんだろう」
「やり始めたのに最後まで続かない」
そう感じて落ち込む方も多いですが、それは努力不足ではありません。
脳の特徴を理解すれば、やり方を変えるだけでうまくいくことがたくさんあります。
あなたのペースで進めていけば大丈夫。
焦らず、“一か所ずつ整える”だけでも確実に前に進んでいます。
次回は、「やる気が起きにくい理由」についてお伝えします。
“目先の楽しみを選んでしまう”脳の仕組みを知ると、
「やる気が出ない自分」を責めなくてよくなります。


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